【申し訳ありません。作業中です】

本をつくるために必要な知識を説明します。

原稿用紙

原稿を書く (構想を練り・著述をする)
最近の本は活字を並べるだけはでなく、写真や絵を集めたもの、絵日記や漫画などのように、見ることに力を入れ たものも多く作られています。

書籍をつくる目的が大切です
どういう目的で書籍にするのか、はっきりさせてめてください。その目的に合わせ作業を進めていくこと、効果が上が るように検討をすることが、すべての出発点になります。

目的にあった作業をします
原稿を書き始める前に(作品を収集・整理する前に)、目標に向かって方針を建てなければなりません。情報不足・不確 定な情報だと納得がいくものに仕上がりません。
フィクション・ノンフィクションの読み物だけだなく、歌集・句集・画集・楽譜など、作品により制作意図を重要視するものもあります。

製作にかかる (製版の作業にすすむ)

キーボード

文選
原稿の文字を活字にすることを『文選』といいます。活字が入った箱から文字を拾い、原稿通りに並べることが、活版印刷の基本なのです。
現在はオフセット印刷になり、文字はパソコンで打ち出します。

判 型
文選の現場は、本棚のように鉛の活字が並べられている棚から、職人が歩き回って1文字づつ拾い、木箱に順番に並べる仕事です。拾った活字を組み込む箱の大きさが本の大きさになります。
今はA系列(A5判)、B系列(B6判)になりましたが「46判、菊判」という大きさが日本の標準的な規格でした。

ちなみに
本作りに関わる職人は、組版工、文選工、製版工、字母工、鋳造工などが神田神保町界隈にいました。印刷工、紙型工、製本工、さらに編集者、著者、出版社、書籍取次店、書店、古書店まであり、昭和時代は学校が集まっていたので学者、学生などが往行していました。

調整にはいる (編集・校正の作業にすすむ)

束見本

割付け
現在はオフセット印刷となり、『文選』は写植・写真製版やパソコンでの処理にとって代わられしまたが、ページ構成をする割付けという作業でがあります。
文字はパソコンで打ち出されるので、文字訂正や図画のはめ込みもすぐに見ることができます。文字も数えてどのページに、どれぐらいの大きさの図版を入れ、など用紙に書いて指示しました。
図版や見出しを入れる場所は、あらかじめ位置が予測され、文選がに回ります。予測が狂うと文字の入れ替えが数10、100頁になってしまいます。

編 集
著者の書かれた原稿を整理する作業です。表題、扉、見出し(大見出し、中見出し、小見出し)を決めます。つぎに活字以外(表 、図、写真)の原稿は、作製を別の作業所に発注するので、組版工に指示書を付けます。
原稿も『手書き』だったり『ワープロ、テキストファイル』だったり、写真も『紙焼き』だったり『デジカメファイル』だったりします。時間をもらって割付け作業をするとともに、常識的な時代考証や事象・人物の確認も行います。

ちなみに
カバー。表紙。見返し。本扉。扉。目次、本文、奥付。見返し。本扉裏。ちり。しおり。
かがり。アジロ。無線。のりずけ。天ノリ。中とじ。
天ふくろ。地(下)ふくろ。(註:本が縦書きか、横書きか)
本の製作に関わる言葉です。文選にわたったときにはこの指示はだいたい付いています。

完成させる (印刷、製本の作業にすすむ)新情報

刊行書籍

書 籍
本文(内容)が一番大切ですが、同様に書籍の外形の製作もあります。
体裁(ていさい)を決めるといいますが、本を函(はこ)に納めるのか、表紙は堅いものにするかなどいろいろあって、決めたものと同じページ数の本(束見本・つかみほん)をつくります。
本文は白紙ですが、これで表紙、カバーなどの実寸が決まります。それからの工程はベルトコンベアに乗ったように進みますので、変更は難しくなります。

電子書籍
電子的に著者の書かれた原稿を処理されたものです。
インターネットを通じて閲覧ができるものですが、商品として扱うこともできます。

ちなみに
私費出版というのは、制作者がすべての費用を出して本をつくることです。頒布することはできますが、書店などで販売することはできません。 ※書籍コード・書店の販売手続きが必要になります。

つづく

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